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読破!!!

彩雲国新刊「黎明は琥珀にきらめく」をようやく読み終わりました!

絳攸の過去がようやく明かされ、黎深親子のお話がてんこもり(?)というほどたくさんではなかったですが、何かがすとんと納得しました。

ということで、勢いで突発書き!!(実は一度消えたので二回目)さっさと更新しろという心の声にはちょっと目をつむり…。
デフォルト名:黄有希(こう ゆき)




 無理やり堪え、飲み込む息の音が石畳に跳ね返り彼の耳に入る。目の前では、白い布を目に当てて、涙を流す幼馴染が居て、なんともいたたまれない気持ちになるが、彼女はまったくもって悪くないし、彼女が泣いている原因は自分にあるから何とも言えない。

 けれど。

「…、泣きやんでくれないか」
「…っ、誰も、な、泣きたくて泣いてる、わけじゃっ」

 かみ殺せなかった嗚咽に言葉を切りながら、泣きはらした赤い目で有希は幼馴染をにらみつけた。

「だ、だいたい! 気づくのがお、遅すぎるよ。黎深さまは、絳攸を、だいじに、してたのに。それに気付かないなんて!」
「……」
「世間一般の人と213度かわからないけど愛情表現がずれてるお方だけど、私にでもわかることなのにっ。でもそんなに悩んでたなら私にも相談してくれてもよかったのに!」
「有希……」

 でも、一番許せないのは自分なのだろう。目の前の幼馴染はそういう考えの持ち主だ。

 何日も意識を失ったまま寝た切りで、衰弱した絳攸の元に有紀は食べ物を何度も運んでくれた。
 ようやく、落ち着いて話をできるようになった絳攸がゆっくりと今まであったことを話すと彼女は泣いていた。

 滅多に人前で泣かない幼馴染の涙に戸惑いを覚えた絳攸だが、有紀の言いたいことはなんとなくわかる。そして、何に泣いて何を怒っているのか。

 昔はわからなかったのに、いまは手に取るように分かってしまう。

 有紀は有紀自身が許せないのだろう。
 絳攸がそこまで追い詰められていることを知りながら、助けることを、手を伸ばせなかったことを。
 手を伸ばそうとしなかった絳攸も悪いのだが、それを察して手を伸ばせなかった自分に憤っているのだ。そして、のばしてくれなかった絳攸にも怒っている。

 有紀のことはわかるのに、なぜ自分の親のことはわからないのだろうか。

「そんなの、近すぎて、大切すぎるから、でしょう?」
「……だが、お前は黄尚書ときちんとわかりあっているだろう?」

 絳攸は傍から見ていてそう思っていた。
 けれど、有希は押し黙り、そしてじっと遠くを見た。

 何か、あったのだろうか。

「黄家から文が来たって…鴛鴦彩花の紋の押された文が来たって……。でも、中身を教えてもらえなかった!」
「黄家から……?」
「私は、黄家にいたいわけじゃない。あの方と一緒にいたいだけなの。でも、私、わたし……」
「有紀……」
「今のことが落ち着いたらゆっくりと話す、って言われて……。でも、その時が来るころには何か大きなことが起こっていそうで、怖いの……。ここのところ立て続けに起こり過ぎだよ絶対!!」

 後宮で女官の仕事をしているが、朝廷の話も少なからず入ってくるし、新たに筆頭女官となった十三姫づてにも聞く。
 流石の有紀でも、何があるのかと怯えてしまうほどに、怒涛の月日が過ぎていっていた。

「……でも、絳攸が官吏のままでよかった」
「……そうだな」
「お互いに、なりたかった理由はなくなったけど、なっていたい理由が見つかってよかったね」
「………ああ。また、一からやり直しだな」

 泣きはらして真赤になった目と、衰弱の濃い目を見合わせて幼馴染は久方ぶりに心から笑った。




「…有希が元気になってよかったのだ」
「うん。有紀さん元気なかったもんねぇ」
「……ところで、みんなこんなところにいて大丈夫なのかい?」
「(出ていくに出ていけない!!)」



**

流石勢いで書いただけありますよねぇ。無茶苦茶すぎる(苦笑)
もうちょっと地の文にメリハリ持たせたいなぁ。
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