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読破!!!

彩雲国新刊「黎明は琥珀にきらめく」をようやく読み終わりました!

絳攸の過去がようやく明かされ、黎深親子のお話がてんこもり(?)というほどたくさんではなかったですが、何かがすとんと納得しました。

ということで、勢いで突発書き!!(実は一度消えたので二回目)さっさと更新しろという心の声にはちょっと目をつむり…。

FFCC 砕けた空の向こうには

 盛大な水ぶきをあげて、街道を牛耳っていた魔物の頭は滝つぼへと消えていった。
 ざりがにが大きくなったような形、その名の通りジャイアントクラブはざりがにのくせに、サンダラを使用してきていた。

 それらに苦戦を強いられながらも彼ら、ティパ村のクリスタルキャラバンは勝利をおさめた。初めての戦いともいえるこの戦いで得たものは少なくなかった。


「それにしても、疲れた……」
「疲れるのは早いよ。ミルラの木から雫を得なければならないのだから」
「わかってるよ。ユーウェル」

 ユーク族の彼女、ユーウェルは表情の読めない兜をかぱかぱと動かして、クリスタルケージを持っている仲間へと視線をやった。

「なによ。文句あるの?」
「いいえ。ケージで遊ぶのはやめてほしいと思っただけですけど、何か?」
「うっさいわね! 遊んでないわよ!」

 ケージを持っていたのはリルティ族のセルアであり、リルティ族はものをもつとき頭の上に持ち、そしてヘディングをするようにして運ぶ。
 それはとても微笑ましい光景であるが、持っているものがケージとなると別物である。

 誰が作ったかわからないクリスタルケージはキャラバンにとって命と同じく大事なものである。これがなければ、彼らは生き抜くことができない。
 村の命の源であるクリスタルと同じクリスタルがはめ込まれてるが、同時にケージにはクリスタルを清めるミルラの雫がためられるようになっている。
 どのような原理なのかいまいち理解できないが、ケージはいくら振っても転がしても中身がこぼれないらしい。

 先代のキャラバンの人間は笑って「ケージは魔物にぶつけてやると便利だぞ?」と言っていたが、恐ろしすぎてとてもではないが挑戦できなかった。

「そんなことはどうでもいいんだけどさ、さっさと雫集めて飯にしようぜ。腹減った」
「そんなこととはどういうことよ! これは重大なことよ!」
「そうですね。どうでもいいことでした。ほら、さっさとケージを台座に置きなさいよ」
「むかつくやつね! 言われなくてもするわよ!!」

 ぷりぷりと怒り始めたセルアは、セルキー族のディ・ゼルを怒ったように無視してケージを台座に置いた。

 魔物の巣窟の奥になぜ、クリスタルを清める雫を持つミルラの木が生えているのかは誰も知らない。
 けれど、それは変えようもない事実であった。
 と、同時になぜミルラの木の周りはこのように自然が豊かで、美しい自然が広がっているのだろう。

 クラヴァット族の彼、ラゼットは仲間がミルラの木が起こす神秘に見とれているに気づかずにあたりをじっと見渡していた。

 回りに魔物はよって来ず、ある程度の範囲までは瘴気が薄まっている気もする。
 そもそも、なぜ雫はクリスタルを浄化させるのか。
 なぜ、雫は3年に一度しかとることができないのか。

 疑問は後からあとから山ほど湧いてくる。


「ラゼット。よそ見してんのか? 大丈夫か?」
「そりゃ、あんたなんかよりラゼットが一番頑張ったんだから疲れてるにきまってるでしょ?」
「ですが、ずっとケージを持っていて戦うことのなかったセルアに言われたくないと思いますよ?」
「な、な、なな、なんですってぇ!? もう一度言ってみなさいよ!!」
「ま、みんな平等に腹減ってんだからいいじゃんかよ。な、ラゼット」
「そうだね。もう雫は溜まったんでしょ?」

 とたんに静かになる仲間を見て、何か問題発言でもしたのだろうかとラゼットはぼんやり思った。

「たまったんでしょって、見てたんじゃないの?」
「え、ああ。ごめん、ちょっとよそ見してたんだよ」
「うわーもったいないじゃん。あんなすっごいのを見てないんだ?」
「まあ、ケージが満タンになるまでまだ時間はありますから次の機会に是非」

「う、うん」


 何をそんなに勧めるのかよくわからないが、ともかくすごいらしい。
 そんなことを話しているうちに何通かの手紙をもったモーグリがやってきた。

 それは出てきて間もない村で僕らの帰りを待っている家族たちからであった。






***


 途中でくじけました。何が。名前に。
 FFCCRoFとは名前の感じも違うのに忘れてしまいまして……。まあいいや。

 そのうち、RoFのも書いてみます。

FFCC 境界線のあの向こう側に広がるもの

 そこから先へは行ってはいけないよ



 幼い頃から、その言葉を何度も何度も耳にしていた。おそらく、始めは疑問に思い「なんで? なんで行ってはいけないの?」と、何度も何度も問い返していたのだろう。
 だが、その疑問もいつかは肌身で感じ取り言葉では言い表せない何かを理解したとき、消えた。虹色に光る、しゃぼん玉があっけなくパチンと消え去るように、そんな疑問は霧散したのだ。

 次に疑問に抱いたのは、何故隣の家に住んでいる「れんきんじゅつし」の家の人たちは自分とは外見が違うのかということだった。
 「れんきんじゅつし」だけではない。「そんちょう」と「さいほうや」は自分と同じ格好をしているのに、「のうか」や「かじや」とは違う。
 数を数えられるようになってから、いったいどれくらい違う格好をしているヒトがいるのか数えてみた。4人ずついた。
 自分は、「そんちょう」と同じ形。でも、「かじや」や「しょうか」や「さかなや」たちとは違う形。

 だが、そんな疑問もすぐに解決された。

 自分は「くらヴぁっと」というらしい。ヒトはヒトでもその中で「くらヴぁっと」という種族らしい。「そんちょう」も同じ「くらヴぁっと」
 「かじや」は「りるてぃ」といい、「しょうか」は「ゆーく」。「さかなや」は「せるきー」と言うらしい。


 あっけなく消え去ったその疑問はけれど、あるヒトたちによって認識を新たにさせられた。
 定期的に村から出て行く四人組。そのときは何故彼らが定期的に村を出て行くのか。
 何故、行くときは切ない表情を浮かべ。帰ってくると、ボロボロで安堵の表情を浮かべているのか分からなかった。

 戻ってくると、幸せそうな顔をして岩に腰掛けて優しく自分の頭を撫でながら、いろいろな話をしてくれた。
 よくわからないながらに、とても心の片隅をくすぐる話ばかりで、それらはとてもとても印象に残っている。



 自分が年を重ねるごとに、彼らの役割の重さを理解する。そして、消えていったはずの疑問はまたも浮上してきた。

 どうしたら、その疑問を解消することができるのだろうか。
 考えて考えて。悩みに悩みぬいて。

 そして、チャンスがめぐって来た。


「・・・僕が、キャラバンに?」

 沈痛な面持ちでその話を持ってきた村長に自分はそう返した。
 特に、腕っ節に自慢があるわけではない。隣の家の彼のように、武器に関して知識が豊富なわけでもない。
 はす向かいの彼女のように、全てをいつくしむ心があるわけでもない。その隣の彼のように、知識欲があるわけでもない。

 そんな自分に、何故。

 だが、村長は若干表情を和らげて、優しく自分の肩を叩く。

「そんな君だから、頼みたいんじゃ。・・・やってくれるかな?」

 ぐるぐると、いろいろなことが頭の中をめぐった。
 下手をすれば帰ってこれないかもしれない。二度とこの、暖かな空気の流れる村に帰って来れないかもしれない。
 それだけではない。

 自分達が帰ってこないと、このむらは、死滅する。


 だが、気づくと自分は小さく頷いていた。

 それを見た、村長はホッとしたような、さびしそうな表情を浮かべた。





「今日。新たなキャラバンが旅立つ」

 雲ひとつない晴れ渡る空。鳥達が木々を飛び交う。
 いつもなら小さな子供たちの明るい声が響く広場には、村長の静かな声が響いていた。
 家にこもり、それぞれの仕事をこなしている大人たちも顔を揃え、静かに立ち並んでいる。

「彼らに、クリスタルの導きがあらんことを」

 村の中央に座するクリスタルに祈りをささげた。
 空へ向かって突き出るようにそびえるクリスタルは、まだ明るい透き通った色をしていた。
 今年の≪水かけ祭り≫が終わって間もないからだ。

 クリスタル独特の輝きが、太陽の光を浴びて増す。若干跳ね返された聖なる光はまるで村長の祈りに答えたかのように、広場の中央に並ぶ四人に降り注がれた。


 鍛冶職人に送られた、初心者向けの武器と防具に身を固め、自分達は村と≪外≫の境界線に立った。

 既に大人たちはそれぞれの仕事に戻り、子供達もいつもの日常へと戻っていった。
 ただ、キャラバンのメンバーである四人と村長夫妻だけが日常とかけ離れていく。

 最低限の荷物を馬車へと積めて、一人が“クリスタルゲージ”を持つ。

「外は瘴気に犯されている。クリスタルの力が及ばない範囲に出ると、瘴気によってダメージを受ける。決して外に出るなよ」

 何回も何回も言われ、耳にたこができそうなその言葉も≪境界線≫に立つと、真剣に耳に入る。
 境界線は、ゆらゆらと波打ち、≪村≫と≪外≫を隔てていることを如実に語る。


 外へ、出てはいけないよ。


 何代もの先輩に言われたその言葉は、今重圧を持って自分達の上にのしかかる。


「雫がたまらなくても、戻っておいで」
「私たちはお前達を待っているから」

 村長夫妻のその言葉は、まるで誰か返らなかったヒトがいるような言葉だった。
 だが、歴代のキャラバンがこの言葉に背中を押されてきた。


 鍛冶屋のリルティの娘。商家のユークの娘。魚屋のセルキーの息子。そして、裁縫屋のクラヴァットの息子の自分。
 幼い頃からともに育ち、互いを良く知っている。それ故に、うまくまとまらないだろう。
 だが、今から自分達はこの村の命運を背負って、旅に出る。

「お前達の帰る場所は、この村だからね」

 ちぐはぐな四人は、真剣な面持ちで静かに顎を引いた。



 さあ、これから未知の世界が僕らを待っている。


 まずは、この≪境界線≫を超えるんだ。




**


 馬車をひいている動物の名前なんでしたっけ!?

 お風呂に入っていて、特に何のとりえもないクラヴァットの主人公視点のFFCCってどんな感じなんだろうと思い、衝動で書きました。
 よく考えたら、この作品の二次創作・・・。小説は、公式以外私は見たことがないのですが、どうでしょう?


あとあと、主人公たちの村ってデフォルト名なんでしたっけ・・・?

オリジナル 

 ゆっくりと、慎重に言の葉を紡ぐ。
 目には見えないがはっきりとリアとリュオンの『眼』には見えていた。

 細い金の糸を紡ぐように慎重に、優しく。そして『金の糸』によって包み込む。決して切れてはいけない。均等に、慎重に。怒らせてはいけない。起こしてはいけない。

 リュオンは二度目の体験ではあるが、リアにとっては何もかもがはじめての体験で、何をすればいいのか全くわからない。それなのに、体ははじめから知っていたかのように動く。

――眠りなさい、安らかに
――沈みなさい、意識を彼方に

 朗々と響く言の葉たちはまるで子守唄のように、そっと意識を沈ませる。
 金の糸は綺麗に纏め上げていた。彼を包み込むように、そっと眠らせるゆりかごのように。

 二人が紡ぐ金の糸は繭というゆりかごを作り上げた。


――我が名は『星の彼方』
――我が名は『淡き夢』
――眠りなさい、安らかに
――沈みなさい、眠りなさい

 糸をつなげると、まるではじめからそこに存在していたかのように、淡い金色の繭がそこにあった。


「・・・おわり?」
「ああ、終わりだ」

 リュオンが静かに顎を引くと、リアは崩れ落ちるように地面に座り込んだ。石の床は、ひんやりと冷えていて疲れた体に染み入った。
 できればこのまま眠ってしまいたいほどに疲れていた。
 リアの心情がわかるのかリュオンは苦笑して、床に膝をついた。指先で床に刻まれた紋様をそっとなぞる。
 彼の金糸がさらりと流れ落ちて、リアからはリュオンの表情が見えない。

 笑っている気がした。

 それが、少し嬉しくてリアは仰向けに倒れこんだ。そうして、視界いっぱいに広がったそれを見て、静かに眼を閉じた。


「ねえ、リュオン」
「・・・なんだ」
「天井にお花畑が描いてあるよ」
「花畑?」
「ほら」

 リアに促されてか、リュオンも上を向く。次第に彼の目が大きく見開かれていく様はリアには容易に想像ができた。


「これは・・・」
「お花畑だよ?」
「花畑? これが?」
「『上』に広がってるんだ、きっと。お爺様がお好きなお花畑」

 たとえ、リュオンにはその模様がただの紋様にしか見えなくとも、リアには花畑に見えるのだ。
 それは目の錯覚とかそういうものでは決してなくて、リアに流れる特殊な血が、紋様を絵に見せる。
 眼を閉じて、リアは「お爺様」を思った。会ったことはないが、優しい「人」なのだろう。

「お爺様って、あの方をそう呼べるのは世界中でお前だけだろうな」

 リュオンが苦笑している。リアには眼を閉じていてもわかる。
 はじめは怒っているのかも、笑っているのかも想像つかなかった彼を少しだけわかるようになったことが嬉しかった。

 だから、彼が次に言い出す言葉も少しだけだがわかる。リアも言うならその言葉だ。


「帰ろうか」
「帰ろう」


 待っている人の下へと、帰ろう。そして、暖かいシチューを一緒に食べよう。




 『上』で、彼女が笑った気がした。



***

 なんとなく、オリジナルの最終話だけ書いてみた。

オリジナル

 ソレに遭遇したのは、ただの偶然だった。そう願いたい。


「望むか」

 静かな声が聞こえた。街の往来で、登校途中だった。
 つまらない毎日を過ごしていて、"何か"をしたいのに"何も"見つからない毎日。どうせ自分には何もないのだと。

「望むのか」

 心に問い掛けられるような静かな声はまだ続く。
 振り返ると、往来の真ん中に白い門が立っていた。まるで始めから存在していたように堂々と立っていた。身の丈ほどの西洋風の観音開きのシンプルな扉がついている。
 柱の上に白い何かが乗っている。

「・・・・・・猫?」

 猫だった。白い、雪の様に白い猫。よくよく見てみると見たこともないような色違いの瞳。そして背中には片方だけの羽が生えている。外国の彫像のような、天使が持っている片羽。
 御伽噺の中から抜け出してきたようにまるで、現実味のない、けれど実際に猫はそこに存在していた。


 しゃらん、とどこからともなく鈴の音が聞こえた。


 猫が、柱の上で一歩前に出る。ただそれだけで存在感が増した。

「望むか」
「なにを・・・・・・」

 かろうじて出た声はかすれていた。けれど、猫には届いたのだろう。猫は、猫にあるまじきことながらふっと笑った。 

「我は汝の心にありし、真の闇に問う。通るか否かと」

 通るか否か。それはいったい何のことなのか。
 反射的に猫に訊き返そうとしたとき、何故この往来の中に突然現れた扉と白い奇妙な猫に気づかないのかということを気づいた。
 まるで、この門が見えるのは自分だけのようではないか。

 怪しすぎる。

 自分はこれからつまらない学校にいって、つまらない授業を受けなければいけない。
 そう、こんな怪しげなものに構っているわけにはいかないのだ。

 だが、口は意思とは正反対に勝手に言葉をつむぐ。

――是と。

「帰還は汝の望みの叶いし時のみと心せよ。故に叶わば、二度と開かぬと思え。我は“門番”、“鍵”は持たぬ。促すのみ。開閉は汝次第」


 厳かな音とともに、ゆっくりと扉が開く。

 まだ見えぬ扉の向こうを見たとき心が躍った。贈り物の封と解くように、不安が次第に消えて期待感に胸が膨らむ。


 もう、思考力は残っていなかった。それは、呼吸するのと同じくらい自然な行為だったと思われる。


 気づくと、自分は扉の向こうへと一歩足を踏み入れていた。


 扉の向こうに何が待っているかも知らずに。




****

いまいちな感じです。
扉の向こうに何があるかは、漠然としかわかっていなくて、何も考えてません。
ただいえることがこのオリジナルの【扉】を彩雲国に名前だけ登場予定ということだけです。
ただ、猫の名前は決まってます【ケツァー】です。

続きません。オチがないから。
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